【お題の記事】お父さんの存在は、私の生きづらさを大きく支えてくれた。

今週のお題「おとうさん」

 

お父さんはいつも陽気。

思春期の私はいつもムスッとしている。

 

そんな私にお父さんは笑顔で「おはよう!」「お!何を着ても似合うなー!」と言う。

 

私が無視しようが、おかまいなしに鼻歌を歌い、コーヒーを淹れ、食パンを焼く。

 

要領の悪い私。

小さい頃から母に怒られ、学校の先生に怒られ、バイト先の意地悪なお姉さんから嫌味を言われる。

 

進学で、環境も人付き合いも変化していく。

変化に追いつけない。成果も出ない。みんなに置いていかれるようで、孤独を感じて、毎日一生懸命なのに怒られて、自信を無くして、卑屈になっていく。

 

でもお父さんは、

こんなにダメで可愛げのない私に

毎日変わらぬ愛情で声をかけてくれる。

 

その理由一つを希望に、お父さんが待つ家へ帰ることができた。

お父さんが居なかったら、私の居場所は無かったよ。

 

午前中はバイト。学校は午後から。

今日も先生に怒られる。(今で言うパワハラだよ。)

学校に行きたくなくて、泣きながらお昼のおにぎりを食べる。

 

バイトと勉強。

朝からクタクタな毎日。

寝坊した日は、ダイニングテーブルの私の席にお父さんが私に作ったおにぎりが置いてある。

 

お昼ご飯。そのおにぎりに励まされて、もっと涙が出る。

 

頑張ろう。もう頑張れない。

でも頑張りたい。お父さんがついてる。

 

休学・休養・復学、2度繰り返すが、3年後に退学。

応援してくれてたお父さん、ごめんね。

 

その後も私の頑張りは空回り。

もう死ぬしかないなんて、真面目に考えてた。

 

でも、今、ちゃんと今日がある。

明日は父の日。

昨日からレシピを探して、今夜10時過ぎからりんご飴を作る。

夕食後の食器洗いも、明日の朝のご飯のお仕掛けも後回しで、グツグツいう砂糖水にワクワクして目が離せない。

 

そして、りんご飴は失敗する。

明日の朝、早く起きて作ろう。

でももう夜中の2時。明日はまた寝不足の一日を始める。

 

どうやったら一日をうまく過ごせるか、私が毎日研究しているなんて、誰も信じてくれないだろう。

 

自分のこともちゃんと出来てないけど、お父さんのことも大切にしたい。

想いが届いて欲しくて、また優先順位がわからなくなっている。

 

今日も私の頭の中はめちゃくちゃだけど、それでも父の日を一生懸命やらせてほしい。

お父さんがいて、私の今日があることに感謝したいんだ。